岐阜県重要無形民俗文化財半原文楽

岐阜県瑞浪市日吉町半原に300年の歴史を持つ

岐阜県重要無形民俗文化財指定の「半原文楽」がある。

正式名は
「半原操り人形浄瑠璃」と呼ばれ、地元の保存会が

毎年上演しながらその伝統を脈々と受け継いでいる。

  日吉神社
義太夫の語りと三味線の音に合わせ、首と右手を受け持つ

「主遣い」、「左遣い」、「足遣い」の3人一役で演ずる人形操作

の絶妙な呼吸からくる動きは目を見張るものがある。

  神 事

 

日吉町半原では毎年4月の桜の頃に地区の日吉神社で

「半原文楽」を奉納するが今年(2002年)は公民館

の老朽化のため改築の予定があり旧公民館のサヨナラ公演

と銘打って例年より規模の大きな行事が行われた。

   

人形三番叟 人形三番叟


プログラム
  2002年 4月12日(日)
 
     
神事 半原日吉神社
三番叟奉納
   地元の子どもによる素踊り三番叟
   地元の若衆による人形三番叟
   もち投げ
  素踊り三番叟 もち投げ
外題もの公演  半原公民館
   絵本太功記 尼崎の段
   壺坂霊験記 山の段
  開演を待つ人々 壺坂霊験記 山の段

「半原操り人形浄瑠璃」について

 淡路系の操り人形で、江戸時代中期の宝永・正徳(1704〜1715)の頃、淡路の人形遣いがこの地を

訪れ、土地の三輪源兵衛方に逗留して村民に伝授したのが始まりと伝えられている。

 現在に残っている人形・衣装が整えられ、以来産土神である日吉神社の例祭において奉納上演が続け

られ、特に天保年間からは独特の三番叟を創作して現在まで継承されている。

 こうしたことは当時村民の間において既成のものを伝承するにとどまらず、さらに創作まで至らせた高度

の技術性が培われていたことを証明し、県の重要無形民俗文化財に、また人形の頭78点、衣装80点も

県の重要無形民俗文化財にしていされている。

                                 (岐阜県教育委員会 瑞浪市教育委員会)

 

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