西アフリカ


茶褐色、暗赤色


極めて重硬な材。丸太、挽材共に保存性は極めて良い。ヒラタキクイムシもつかない。シロアリに対する耐性も極めて良いが免疫ではない。耐酸性に富むといわれる。 耐用年数は屋外で20年以上保証。


重加工用材・重構造材・鉱木・水中構造用材(特に、海中、河中の構造材)橋・桟橋・床材・ピロッテイ・水門・船舶材・枕木・車両材等傷つきやすい場所に用いられる。

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バンキライ(Bangkirai) 。インドネシアではセランガンバツ (Selangan batu) 、マレーシアではバラウ (Balau) 、フィリピンではヤカール (Yakal)又はギホ 、インドではサル (Sal) などと呼ばれる。


インド、セイロン、マラヤ、ボルネオ、フィリピンなどの東南アジア


辺心材の色調差はやや明らかで、心材は黄褐色、濃赤褐色、緑色を帯びた褐色などで、辺材は淡色である。


木質は重硬で、木理は交錯し、肌目は緻密ないし、やや緻密である。耐久性は高い。


敷居、土台、器具の柄、重構造物、枕木、橋梁など強さと耐久性を必要とする用途に用いられる。

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マレーチーク クイラ


東南アジア一帯〜太平洋地域の熱帯沿岸地に広く分布


辺材は淡黄白色〜淡黄灰色、心材は新鮮なときは黄褐色〜橙褐色である。最初に切った時には明るい紅色で時間がたつにつれて濃い金色がかった茶色に変わる


硬く、重く、非常に強度大なり、大部分のものはチークよりも強い、耐久力強大、カビ、孔虫、シロアリには非常に強い


内、外装共によく重構造材として耐久性と強度を必要とするものに適し橋梁、土台、枕木、構造物、装飾用材として高級な床材、パネル、キャビネット、一部の用途には、ローズウッド、チーク等の代用にもなっているが価値はその比ではない

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タベブイア(tabebuia)、ラパチョ(lapacho)、イペタバコ(ipe tabaco)


ブラジル、ペルーなど南米アマゾン川流域に分布。


辺心材の区分は明瞭で、辺材は黄白色、心材は黄色がかった緑褐色を呈す。


木質は重硬で木理は交錯。木肌は緻密で表面の仕上がりは良好。反りやひび割れが少なく材の安定性が高い。耐水性、防虫性に優れる
道管中に黄色いラパコールを含んでいることが特徴で、この成分が防虫効果をもたらす。
製材時に皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要。


耐朽性に優れるので建築用の構造材、フローリング、ウッドデッキ、船舶材、桟橋、木橋、枕木などに用いられる。

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ミレシア Milletia 。Milletia 属には学名 M.pendula と M.laurentii があり、前者はアジア産でムラサキタガヤサン (紫鉄刀木)チンウィンと呼ばれ、後者はアフリカ産でウェンジ (Wenge) 、ジゲラ (Dikela) などと呼ばれる。


アジア産のものはタイ、ビルマ。アフリカ産のものはザイールに多く産する。


辺心材の区分は明らかで、心材はアフリカ産のものは濃褐色で、アジア産のものは紫色がかかる。辺材は何れも淡色。心材には柔組織の帯による淡色の細い線が規則的に配列し、装飾的な価値が高い。


木質は重硬かつ強靭で、木理は通直ないしやや交錯、木肌はやや粗い。乾燥は長期間かかり、乾燥後の寸法は安定し、狂いは少ない。耐久性は非常に高く、キクイムシやシロアリの虫害にも強い。
生材の時は芳香がある。


高級家具、飾り棚、座卓、額縁、床柱、ツキ板など。装飾的な用途に用いられ、タガヤサンの代用としてもよく使われる

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イロコは、ガボン・カメルーン・ナイジェリアなどでの呼び名で、ガーナ・象牙海岸ではオドム (Odom)、東アフリカではムブル (Mvule)、ザイールではカンバラ (Kambala)、カメルーンではバン (Bang)、アンゴラではモレイラ (Moreira)、モザンビークではテュレ (Tule)・インテュレ (Intule)などと呼ばれる。
また、チーク材に似るので商品名でアフリカンチーク、ナイジェリアンチークとも呼ばれる。


アフリカに広く天然分布している。


辺材は白色、心材は初め鮮やかな黄色で、時間が経つにつれ金褐色に変色する。


木理は交錯し、肌目はやや粗い。接着性や表面の仕上がりは良好で、材面に光沢がある。強度的な性質はチークに似ており、寸法安定性もよい。耐久性は非常に高い。また、白蟻などの虫害にも強い。時に、ストーンと呼ばれる炭酸石灰塊が材に含まれるるので、切削には注意が必要。更に、おが屑が皮膚炎をおこすことも知られており、加工上の欠点がある。


家具、ドア、仏壇、フローリング、船舶材、支柱、杭、彫刻材、ツキ板など

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象牙海岸、ガーナ、ナイジェリア、ガボンなど


心材は、黄褐色ないしチョコレート色で、灰黒ないし黒色の縞を有する。


重硬な材で、木理は交錯し、肌目はやや粗い。ウォルナットに良く似た木材。心材が赤褐色をしたブビンガ (Bubinga) もこれと同属の樹種である。


高級家具材、床材、建具、ツキ板など、装飾的な利用価値が高い。

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パチロバ ドウシエ


アフリカ カメルーン ガボンなどに分布生育している


薄黄茶


狂いが少なく、曲がり割れなどが生じにくい。また、心材はシロアリ、フナクイムシおよび酸の害にさらされても腐朽・崩壊しにくい


社寺仏閣用材、建築内外装用材等





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バイオレットウッド


メキシコからブラジル南部の熱帯に分布。


辺心材の区分は明瞭で、辺材は黄白色。心材は伐採時直後は褐色であるが、大気にさらされるうちに紫色から紫褐色に変化し、古くなると茶色になる。


木質は重硬で、加工は難しい。光沢があり、仕上げは良好で艶が出る。耐久性や防虫性に優れる。寸法の安定性もある。木材から織物用の染料が採取される。


家具材、建築用の内外装材、フローリング、デッキ材など。

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タイ、ビルマ、インドネシアなどに産する。


辺材は黄白色で比較的狭い。心材は濃い黄金色で、しばしば暗色の縞をもつ。


木理は通直で、重硬。耐久性に優れる。材面にロウ状の感触がある。また、独特の臭気ももつ。


世界の最高級材のひとつで、家具材、キャビネット材、彫刻材、船舶材、建築材、床材などに用いられる。

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ケバジンゴ(Kevazingo)、エシンガン(Essingang)、オベシ、ワカ


カメルーン、ガボンなどの熱帯アフリカ


辺心材の差は明瞭で、心材は赤褐色で赤ないし桃褐色の縞が現れる。辺材は淡色。


木質は重硬で加工は困難。強度があり、折れや裂けに対しても粘りがある。耐久性に優れ、特に虫害に強い。幹の直径は1m、樹高は25〜30mに達する。


家具材、床材、室内装飾材、彫刻材、ドア材、突き板など。また、和太鼓の胴や唐木の代用としても使われる。

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西アフリカ、特に、ナイジェリア、カメルーン、ザイールなどに産する


心材と辺材の区別は明らかで、心材は赤色、濃赤色を示し、外気に触れると紫色を帯び濃色となる。辺材は淡黄色を示す。


やや重硬で塗装仕上げ良好で、狂いは少ない。シロアリには極めて高い抵抗性を有する。耐久性は極めて高い。


突き板では床板、製材ではキャビネット、農器具に用いられる。

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アフロルモシア(Afroromosia)、コクロジュア (Kokrodua)。
また、市場名でアフリカンチークとも呼ばれる。


アイボリーコースト(象牙海岸)、ガーナ、ザイールなどに生育する。


辺心材の区分は明らかで、心材は黄褐色から金褐色を呈し、辺材は幅が狭く淡色である。


木質は重硬で、木理は交錯し、肌目は粗い。耐久性はやや高い。
材の色調がチークに似ることから、チークの名を付けて呼ばれることがあるがチークの様に材面にロウ状の触感はなく、全く無関係の樹種である。


家具材、床材、内装材、額縁、ツキ板など。高級材のチークの代用として使われることが多い。

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インドネシア


黄褐色、赤褐色


特に水中・海中で抜群の耐久性を有する。加工性・寸法安定性良好。節・ササクレは少ない。


港湾材、重構造材、デッキなど

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ニューギニア


白色


木材は軽軟で、加工、仕上げおよび磨き良好。乾燥、収縮は小さく板目製材にもかかわらず大きな狂いと割れを生じない水に強い材である。脂性があるので乾燥は遅い。製材時はピンク色、褐色だが時間がたてばクリーム色に変化する。


家具、箱類、板類、彫刻、版木、及び木型製作、収縮度が低いので良型、造船、ボート、オール、甲板用材、建築用材に用いられる

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東南アジア及びニュージーランドに分布。


辺心材の区別は明らかで、辺材は淡い黄白色、心材は赤褐色を呈し、時間の経過とともに濃褐色に変わる。


木理は交錯し、肌目は粗い。耐久性に優れる。乾燥の際に割れがおきやすく、その後は狂いが少ない。粘りがあり、強いので、脚物家具に使われる。同属のメンガリスは、東南アジアで最も大きくなる樹木。


家具材、室内装飾材、梱包材、防腐処理をして枕木などに用いる。

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ナイジェリア南部、ガボンなど


辺材は桃色を帯びた灰白色〜灰褐色、心材は赤褐色〜暗赤色で、時に濃淡の縞をもち、辺心材の境目は明瞭。


木理はほぼ通直、肌目も緻密。重硬で強度も高いが、加工性は比較的よい。耐杤性じゃ大。材質的に国産のマカンバ、アサダと似ている。


床材、敷居、框材、内装材、家具、化粧用単板、合板など

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東南アジアからニュージーランドを経て太平洋諸島に分布。


辺心材の区別はあるものの見分けがつきにくい。材は、桃色を帯びた灰褐色ないし淡い黄白色を呈すが、個体により差がある。針葉樹であるが年輪は明らかでなく、一見広葉樹を思わせる。


木理は通直で、肌目は緻密である。耐久性は低い。アテが強い木なので使用するには柾目の製材が絶対条件となる。


建具材、ドア材、家具の引き出し、縁甲板、普及品の碁盤など用途は広い。


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マレーシアやインドネシアのサラワク州ではホワイトメランチ(White meranti)と呼ばれるが、サバ州ではメラピ (Melapi) 、フィリピンではイエローラワン (Yellow Lauan) と呼ばれる。また、同グループのマンガシロノ (Manggasinoro) 類も含めて取り扱われる。


フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマーなどの東南アジアに分布。


辺心材の区分は不明瞭で、材の色調は淡い黄白色を呈し、金褐色の光沢をもつ。


木理は交錯しており、肌目はやや粗い。やや重硬な材で、釘打ちで割れやすい。乾燥性・接着性は良好。耐朽性は中程度。シリカを含んでいるので、加工する際には、これがノコなどの金属を痛める。


南洋材の代表的な材の一つで、家具、建具、建築、合板など用途は幅広い。

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メルサワはマレーシアやインドネシアの名で、フィリピンではパロサピス (Palosapis) 、ベトナムではベンベン (Ven-ven) 、カンボジアではプジック (Phdiek) 、ニューギニアではアニソプテア (Anisoptera) 、タイではクラバックなどと呼ばれる。


東南アジアからニューギニアに分布。


辺心材の差は明らかでなく、全体に黄白色から淡い黄褐色を呈し、桃色の縞を有することがある。


木質はやや重硬で、木理は交錯し、肌目は粗い。耐朽性は低い。シリカを含み刃物の切れを悪くすることがある。


敷居、階段、床板などの建築用造作材、家具材、合板材など。縞を有するものはツキ板にして装飾用に使われる。

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日本特産種で、本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布。


辺心材の差ははっきりしないことが多く、辺材は淡い黄白色、心材は黄白色ないし淡紅色。


木理は通直で均質。狂いが少なく、加工性は良い。耐湿、耐水性が良く、保存性が高い。肌目は精で、表面を上手に仕上げると特有の光沢を出すことが出来る。特に、木曾檜は尾州檜の名で有名。また、特有の芳香を放つ。
ヒノキは、この木を擦り合わせて火をつけたことから由来する。
台湾に類似種のタイワンヒノキ(台檜・タイヒ)があるが、ヒノキより重硬で脂(ヤニ)分が多い。


寺社建築をはじめ高級建築材として使われるほか、造作材、建具材、家具材、曲物材など幅広く用いられる。

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